看護学科(3年課程)

Nursing science (3 years)

「あなたに会えてよかった」 出会う人々にそう言ってもらえる看護師に育ってほしい

看護学科(3年課程)とは?

いのちを、人を、そして自分を大切にできる
感性豊かな人間性を育む

平成12年4月に開設された、明るく自由な雰囲気のなかで3年間を過ごす学科です。地域で暮らす人々についての理解を深め、様々な健康段階について理解が深まるように積み重ねの学習ができるカリキュラム構成しています。学生一人ひとりが主体的、創造的な学習に取り組み、3年間という短期間であっても充実した学習期間となるように、授業時間は3195時間としています。

その中で専門職業人にふさわしい倫理観を持ち、感性豊かな人間性を育み、主体的に学習し、責任を持って行動できる人材を、3年間という最短コースで育成していきます。

看護学科(3年課程)の特色

特色1

さまざまな主体的な学習形態

主体的な学習習慣を修得するため、授業開始前に0時間教育を行っています。朝の最も学習効果が上がる10分間を活用し、ミニテストを繰り返すことで知識の定着と学習習慣を付けられるように工夫しています。
また、地域で生活する方々と直接かかわり、入学するまでに気づかなかった学生が住んでいる地域の特性や、地域で生活する方々と接する機会を企画しています。

特色2

臨床判断能力を磨く学内演習・臨地実習

患者のおかれている状況を適切に判断し、患者に安心感のある技術で実践するための基礎力を、臨床判断能力の育成するための計画を1年生から実践しています。シミュレーターを活用し臨床場面に近い状況を設定します。
本学科がめざすのは、地域社会が求めている看護の実践者の育成。京都市内一円の大学病院などでの最先端の医療から、地域に密着した病院や在宅看護での生活のなかに生きる看護の学習まで、幅広い学びが得られます。看護とは何かを追求し、看護に対する自分の考え方を明確にしていきます。
それぞれの実習先では卒業生も活躍しており、先輩からの手厚い指導を受けながら安心して実習に臨むことができています。

特色3

学校生活はとことん充実

各学年2クラス240名の学生が主体的に学んでいます。高校卒業後に入学する学生が中心ですが、その中には男子学生も1割を占め、少人数でありながらも学年を超えて団結し、学生生活を送っています。また、社会人経験のある学生も2割を占め、年齢層は10歳代から40歳代と幅広く、多様な集団の中でともに助け合いながら、充実した学生生活を送っています。
自治会活動においては、バレーボール大会や学校祭、歓送迎会などにも主体的に取り組んでいます。3学年の交流が活発で、笑顔の絶えない学びの共同体です。

特色4

徹底した国家試験対策

進路指導をサポートするために、キャリアセンターを設置し個別対応しています。
入学当初から進路についてしっかりと見極め、学生個々の将来像を明確にすることで、在学期間を通して学習に取り組めるように工夫をしています。 看護師国家試験に対して一人ひとりに焦点を当てた指導により、全員合格をめざしています。 1年生から個別に学習方法を指導し、外部模試の検討からデータ分析を徹底的に行って個人別に苦手な科目・得意な科目を洗い出し、学習方法を指導。
3年生では夏季・冬季期間に開く外部講師を招いての講座をはじめ、科目別(専門領域ごと)に徹底対策。メンタル面も含めて教員が一丸となってサポート体制を取っています。また、必要時は卒業後も在学生と同等のフォローを続けています。
助産師を目指す成績優秀な学生には、助産科への学内推薦制度を設けており、将来なりたい自分になる夢への実現を支援します。

学習内容

1年次

地域包括ケアの一員として責任を果たせるように、地域特性に関心を持ち、そこで生活する住民に関心をもてるように、積極的に地域参加できる授業の工夫をしています。

また、人間理解に必要な基礎科目と身体の機能・構造を中心に学習することで、看護に必要な基礎的知識を習得し、基礎的技術を身につけます。また、対象に起きている状態を即座に判断できる力を育成するため、現状に気づくこと・変化の原因や今後を判断できるようにシミュレーターを活用した授業をしています。そのうえで、あらゆる健康レベルにある対象者の健康問題をアセスメントし、個々に応じた看護を提供する力を高めていきます。

専門学校であるため、用意されたカリキュラムはすべてが必修科目であり、選択科目などはありません。そのため授業のない空き時間を待つ必要はなく、自分で履修科目を計画・設定する煩わしさもありません。

2年次

1年生で学んだ内容を深め、病気と看護についての理解を定着させる期間です。健康障害が患者の日常生活に及ぼす影響を理解するために、エビデンスに基づく思考を磨き、臨床判断能力に必要な基礎力を獲得し、看護過程を展開する基礎的知識を身につけます。学内で学んだ内容を実践するために、後期には保育園・老人福祉センターでの実習を経て、病院実習を含め180時間4単位の実習に取り組みます。

そのなかで看護師に必要とされる、倫理的な判断力と看護実践提供のための基礎的能力を養っていきます。

3年次

2年間で学習した内容を施設で実践します。今後、高齢社会が進行することで住み慣れた在宅で人生最後までの時を送れるように支援することが求められます。

健康障害や成長発達に応じた人間のライフサイクルの特徴から健康上の課題を明らかにし、その多様なニーズや特徴をふまえ、看護を実践することで、学習したことを生きた知識と実践力にできる重要な時期です。実習施設が大学病院や公立病院、地域に密着した施設まで多様であることにより、一つ一つが貴重な経験に繋がります。

たくさんの出会いにより自分自身と向き合い、自分に気づき、自分が変わり、『なりたい自分になれる』、そんな時期です。