学校案内
学校紹介
挨拶
はじめに、本校は、大正9年11月に看護学講習会として開設以来、長きに渡り数多くの助産師、看護師を輩出してまいりましたが、看護学科3年課程については、令和7年度(2026)入試を最後に募集停止し、それに伴い令和11年(2029)3月を以て閉校(予定)することとなりました。創立105年という歴史と伝統に幕を下ろすことはまさに断腸の思いでありますが、閉校までの間は、これまでどおりの教育環境を確実に維持し、皆さんの目標の実現に向けて、教職員一丸となって学習や学校生活の支援に全力で当たってまいりますので、引き続き、本校教育活動へのご理解とご支援をいただきますようよろしくお願い申し上げます。
さて、昨今の医療現場では、少子超高齢化社会の進展や疾病構造の変化等により終末期医療や在宅看取りなど在宅ケアの充実が求められ、助産師や看護師へのニーズも病院だけではなく、福祉・介護施設や老人ホーム、訪問看護などの分野に拡大されています。それに加えて、日々進歩し進展する医療に対応するためには、看護においてもそれらの新しい知識・技術を確実に身につけるとともに、これまで以上に【人間愛にあふれる温かな看護の心】を育むことが重要となっています。
本校では、新カリキュラムによる幅広い分野にわたる講義や実習、さらにはiPadの活用や充実したシミュレーション教育等を通じて確かな看護力を養うとともに、様々な学校行事やキャンパスライフにおいて豊かな人間力を高めていただきたいと考えています。
看護の道を目指される皆さん、一人ひとりの想いを大切に、その「夢」の実現に向けて、教職員一同、全力でサポートしてまいります。本校最後の看護学生となる皆さんのご入学を心からお待ちしています。
校長 松井 道宣(京都府医師会会長)
教育理念・教育目標
本校は、
地域で暮らす人々の生命と
健康と暮らしを守るために
慈愛・知性・勇気を基盤とした
教育を実践します。
慈愛とは、人間愛をさします。
知性とは、看護に必要な知識・技術をさします。
勇気とは、自ら考え高い倫理観と責任をもって行動することをさします。
慈愛・知性・勇気を基盤に生命の尊厳と人権を尊重できる感性豊かな人間性と専門職業人としての倫理観を養い、科学的な根拠に基づいた判断力・問題解決能力・実践能力を育みます。
また、地域住民から託され本校に根づいた3本のナギ(梛)の木の苗のように看護に必要な根を本校でしっかりとはりめぐらし、地域社会に貢献できる看護職者を地域に根づかせることができるよう、保健、医療、福祉分野との協働、保健医療福祉チームの一員として、多職種と連携・協働できる能力を養います。加えて、凪のように穏やかな心を持ちながらもナギの葉のような強靭な心でもって専門職業人としての資質向上を目指し、生涯にわたり自己研鑽できる人材を育成します。